先日、新津美術館に「富野由悠季の世界」を見に行きました。
「概念を展示する!」
と入口に書かれていましたが、どの様な内容なのか分からないので 展示を見て回りました。
同氏の代表作である「海のトリトン」「ライディーン」「ザンボット3」等々の絵コンテが多く展示されていましたが、それにもまして興味をひいたのは、彼が作り出す「物語の心理」でした。
勧善懲悪はなく、必ず戦う相手側にも理由があり、それが主人公に最終話で問いかけられる話が多い。
あまりに切なく、心を剔られる話に視聴者がトラウマとなり、忘れられない事柄として後世に残る物語を知ることになる。
ガンダムを作った後、そこからの脱却を試すために色々な作品を作るが、結局 スポンサー側からの要請に負けてZガンダムを作る事となり、これでガンダムが終わらない話になると感じて鬱病となり、最終話では主人公が精神破壊を起こすという超トラウマが起こる
作り始めのシナリオには無かった内容が、どんどんと湯水のように出てくる同氏のバイタリティーに驚愕した数時間であった。